インテルの最新のAI半導体、学習速度がNVIDIAの製品の1.5倍に

米インテルが、新製品「ガウディ3」の数カ月以内の投入を発表しました。この製品は、データセンター向け人工知能(AI)半導体であり、生成AIの処理速度やエネルギー効率を向上させています。インテルは、この製品が米エヌビディアの主力品の1.5倍の性能を持つと主張し、エヌビディアに挑戦する意向を示しています。

ガウディ3は、数カ月以内に米デル・テクノロジーズなどのサーバー大手に提供される予定です。また、米メタの大規模言語モデル(LLM)「Llama(ラマ)2」と比較した結果、ガウディ3はエヌビディアの主力AI半導体「H100」に比べて平均1.5倍速いデータ学習速度を実現しています。

インテルは、ガウディ3をアリゾナ州フェニックスで開催中の技術イベントで披露しました。同社の最高経営責任者(CEO)であるパット・ゲルシンガー氏は、基調講演で新製品の優れた性能を強調し、エヌビディアとの競争姿勢を示しました。

一方、エヌビディアも3月には先端の画像処理半導体「H200」の出荷を始め、さらに次世代のAI半導体「B200」の投入も予定しています。これらの新製品投入により、エヌビディアは競争を引き離す戦略を展開しています。

株価や売上高のデータから見ると、エヌビディアが急成長しており、インテルとの差は広がっています。しかし、インテルは代替品の提供を通じてシェアを獲得しようとしており、今後の動向が注目されます。

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