日本のドル建てGDP 去年 世界全体に占める割合が過去最低に


2022年、日本のドル建て国内総生産(GDP)は、統計比較が可能な1980年以降で最低の4.2%に落ち込みました。この低下は、円安が進んだため、ドル換算でのGDPが減少したことが大きな要因です。内閣府のデータによると、2022年の日本のドル建て名目GDPは4兆2601億ドルで、2021年と比較して7700億ドル以上の減少を見せました。

日本の円建てGDPは2021年から1.3%成長していますが、外国為替市場での円安の進行がドル換算でのGDP減少につながりました。GDPの規模では世界第3位を維持していますが、全世界のGDPに対するその割合は、2021年より0.9ポイント減の4.2%となり、1980年以降で最も低い水準になりました。また、ドイツとの差はわずか0.2ポイントに縮まっています。

一方で、国民一人当たりのGDPも減少し、前年比で5900ドル余り下落して、3万4064ドルになりました。これにより、G7諸国の中で日本はイタリアに抜かれ、最下位に落ち込んでいます。

国際通貨基金(IMF)は、2023年には日本の名目GDPがドイツに逆転され、世界第4位になると予測しています。日本経済にとって、この低迷する成長率をどのように改善していくかが大きな課題となっています。

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